【Facebook広告】オフラインコンバージョンの実装方法 コンバージョンAPI連携(一般獲得系広告)編

この記事の内容

一般的なコンバージョンAPI(CAPI)を使用し、追加でオフラインイベントをFacebook広告サーバーに送る全体の仕組みを解説します。
コンバージョンAPIの実装方法ではありません。
※オフラインイベントの他の実装方法については以下の記事をご確認ください。

本施策のメリット

  • オンラインイベントとオフラインイベントを合算することで一連のデータを広告配信に使用できる。
  • 売上目的のキャンペーン(一般的な獲得目的の広告配信)で最適化対象としてオフラインイベントを選択できる。

本施策のデメリット

  • 実装難易度が高い。
<必要スキル例>
  • コンバージョンAPIの利用に必要なパラメータの理解
  • CRMの仕様の理解
  • SQLの知識
  • サーバーに関する知識

コンバージョンAPIとは

コンバージョンAPI(CAPI)を一言でいうと「Cookie規制によるデータ欠損に対応するためのツール」です
Apple社のITP(Intelligent Tracking Prevention)によるトラッキング防止や、Google社がすすめているの3rd Party Cookieの廃止等により、Cookieを使ったユーザー行動の把握が大きく制限されてきました。
それに加え、広告ブロッカー機能を搭載したブラウザの普及もあり、Facebookピクセルが動作せずにデータを取得できないという事象も発生しています。
このような事象に対応するのがCAPIです。
CAPIの機能について具体的に・なるべく簡単に説明すると、
今までユーザーのブラウザ上で管理(保存)していたCookie(アクセス情報)を自社サーバー上で管理(保存)できるため、各社のブラウザの仕様の影響を受けにくくなり、データの精度が向上するというのがCAPIの特徴になります。

コンバージョンAPIの全体像(データフロー)

一般的なCAPIは以下のようなデータフローとなっています。
CAPIの利用については大きく3つの手法があり、上記のイラストはその中でも汎用性のある代表的な接続方法です。
連携方法難易度
コンバージョンAPIゲートウェイによる連携やや難しい
パートナー統合によるAPI連携  ・GTM  ・Wordpress  ・shopify etc…容易~難しい
手動開発によるAPI連携難しい
ここで気づくのが「一般的に、CAPI連携サービスの対象はオンラインイベントを対象にしており、オフラインイベントは考慮されていない」ということです。
オフラインイベントを収集するには別途作業が必要になります。

オンラインイベントとオフラインイベントを統合したコンバージョンAPIの全体像(データフロー)

オフラインイベントを最適化に使用したい場合は、既存のCAPIに追加でオフラインイベントデータをサーバーにアップロードする必要があります。
以下はGoogleプロダクトを使用した例です。

データフローの概要

  • CRM上のイベントをスプレッドシートに抽出。
  • スプレッドシートのデータを既存のコンバージョンAPIで送信しているサーバーにアップロード。
  • 既存のコンバージョンAPIのデータと一緒にFacebook広告のサーバーに送信する。

自動化のポイント

CRM→スプレッドシート

ZapierでCRM情報をスプレッドシートに自動抽出できます。
CAPIを使うための必須パラメータに加え、顧客情報を認識させるための必須パラメータがありますので、ヘルプの確認は必須です。
これらのパラメータをCRMからスプレッドシートに抽出する設定が必要になります。

スプレッドシート→GCP

BigQueryでスプレッドシートのデータを自動取得できます。
BigQuery上でオンラインイベント+オフラインイベントを統合させてFBサーバーに送信するため、SQLの知識が必須となります。

【Facebook広告】オフラインコンバージョンの実装方法

Facebook広告のオフラインコンバージョンの実装方法4パターンの解説と、各パターンの実装方法、運用方法については下記の記事をご覧ください。
当サイトでは他にもオフラインコンバージョンについての記事が複数ございますので、ぜひオフラインコンバージョンを使った運用を検討されている方はご参考いただければと思います!

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